どこで買うかという判断

せっかくだから、知り合いのところで買ってあげたい、そのような気分になることもあると思います。たしかに、どうせお金を払うのであれば、知っている人に少しでも利益が及ぶような仕方で貢献してあげたいと思うのも当然かもしれません。たしかに、モノによってはそれでも問題ないでしょう。一般的にどこでも扱われていて、どこで購入することになっても、品質は一定に保たれているようなものに関しては、全く問題ありません。しかし、それが中古品などになってくると、少し注意が必要になります。なぜでしょうか。
たとえば、中古車を購入するケースについて考えてみてください。今現在中古車を探していて、中古車を販売している友人がいるとします。まず頭に浮かんでくるのは、そこでお世話になろうということです。もしかしたら、超お買得の車を教えてくれることや、手数料を少し減らして、安くしてくれるかもしれません。たしかに、そのような恩恵にあずかることができるのは、知り合いだからということになります。
その一方で、考えておかなければならないこともあります。例えば、たいていの場合、中古車を中古車販売店で購入する場合には、保証期間が全くないか、もしくは1か月くらいが相場でしょう。その期間内に故障する、もしくはその期間を過ぎたあたりで故障する場合に、もしかしたら知り合いであるがゆえに、なかなか言いにくいかもしれません。ですから、言わずにおいてしまおうという発想になってしまいます。これが、他の店で普通のお客さんとして購入した場合には、堂々と自分の主張をすることができます。
ですから、良い中古車を買うという点では、知り合いのところでお願いすることに問題はないかもしれませんが、その後のことを考えるときに、それは一つの判断材料になってくると思われます。しかし、その販売店が、点検や整備をしっかりと行ってくれるのであれば、その点に関してはある程度安心を買うことができるに違いありません。もしくは、ディーラー直営の中古車センターであれば、膨大な項目にわたるチェックを通過した車が並んでいるために、最初の時点から安心して選ぶことが可能です。さて、良い車を買うためには、その車の品質を見極めることも大切ですが、中古車をどこで買うかということも、非常に大切なポイントとなってきます。